銀行カードローンの審査は厳しい?正しい審査の仕組みを徹底解説!

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銀行カードローンと聞くと、審査が厳しそうといったイメージを抱く方が多いのではないでしょうか。

確かに、手軽さを売りにしている消費者金融と比べて、銀行からお金を借りるとなると、いかにも融資!という感じがして気が引けます。

しかし、最近では銀行カードローンと消費者金融の差はどんどんなくなっており、審査システムも似たようなものになりつつあります。

そこで今回は、銀行カードローンの審査について、正しい審査の仕組みや審査基準を徹底解説!

銀行カードローンの審査が不安という方はぜひ参考にしてください。

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銀行カードローンの審査は厳しい?

銀行カードローンのは審査の厳しいところと、通りやすいところの差が大きいのが特徴です。

そもそも、カードローンの審査基準は金利の高さが大きく影響します。金利の低いカードローンは審査基準が厳しくなるため、一般的に消費者金融より金利の低い銀行カードローンの審査は厳しいと言われているのです。

つまり金利が消費者金融とあまり変わらない銀行カードローンであれば、消費者金融と審査基準はあまり変わらないのです。

たとえば新生銀行カードローンのレイクは、消費者金融と金利が変わらないため審査に通りやすくなっています。

金利が下がると審査基準は厳しくなる?

先ほどの解説の補足情報として、カードローンの審査の仕組みについて解説していきます。

カードローンの審査では、融資によって得られる利子が返済リスクを上回るかどうかが基準となります。

一つ例を挙げてみましょう。

年率10%で一年間100万円を融資した場合、銀行が得られる利子は10万円です。同じ条件で10人に融資を行うと合計100万円の利子を得ることができます。

しかし融資を行った10人のうち1人でも借金を踏み倒した場合、100万円の損失が出てしまいます。また得られる利息も90万円となり、10万円銀行が損することになります。

銀行が安定して利益を得るためには、金利を高くして得られる利子を増やすか、審査基準を厳しくして踏み倒す債務者には融資を行わないようにするしかありません。

カードローンの審査はこのような仕組みから、金利が低くなればなるほど審査基準も厳しくなるのです。

銀行カードローン審査の流れとは?

カードローン審査の流れ

銀行カードローンの審査の流れは、消費者金融とは若干異なります。
消費者金融の審査はすべて自社で行いますが、銀行カードローンは保証会社を立てるので、銀行と保証会社、二つの審査に通らなければなりません
銀行カードローンの審査が厳しいといわれるのは、このように消費者金融と比べて、審査工程が一つ多いというのが大きな要因です。
しかし、消費者金融・保証会社・銀行と、いずれの審査でも見られるポイントは一緒なので、工程が一つ増えたからといって審査が急激に厳しくなるということはありません。
大切なのは、希望する借入額を返済できるかどうか、客観的に見て認められるかどうかなのです。

保証会社を利用する銀行のメリット

銀行が保証会社を利用するメリットは二つあります。
一つ目は、債務者からの返済が滞った際に、保証会社が代位弁済をして、代わりに債権を買い取ってくれるというメリットです。
そのため、銀行側からすると踏み倒しをされた場合の損害を減らせるというメリットがあります。保証会社も債権を安く手に入れることができ、取り立てに成功すれば、債権と買い取り額の差額を儲けることができます。

二つ目は、保証会社が審査を行ってくれるというメリットです。
カードローンの審査では信用情報がチェックされます。
信用情報についての詳しい情報は口述しますが、信用情報は3つの信用情報機関で保管されており、審査では各業者が加盟している信用情報機関から情報を取り寄せます。
しかし、銀行は「全国銀行個人情報センター」という信用情報機関しか加盟しておらず、取り寄せることが出来る情報が少ないのです。
最近では、すべての信用情報機関が情報を交換できる「CRIN」と呼ばれるネットワークシステムが生まれ、他の信用情報機関からも、返済の遅延情報など取り寄せることができますが、現在の借入額などを把握することは出来ません。
そのため、銀行カードローンの審査では、他の信用情報機関に加盟している保証会社を利用しているのです。
グループ傘下に消費者金融を取り込んでいる大手銀行などでは、保証会社に消費者金融を利用することも少なくありません。

銀行カードローンの審査で見られる3つの情報

銀行カードローン審査で見られるポイント

銀行カードローンの審査では、大きく分けて3つのポイントが見られます。
一つは、申し込み時に記入する申し込み情報です。
申し込み情報をもとに機械でのな審査が行われ、信用情報機関へと信用情報の請求が行われます。
そのため、申し込み情報に誤りがあれば、すべての審査結果に影響を与えてしまうので、細心の注意を払って申し込むようにしましょう。

二つ目は信用情報です。
信用情報とは、信用情報機関に保管されている個人情報で、過去の信用取引に関するあらゆる記録が残されています。
「保証会社を利用する銀行のメリット」でも述べましたが、信用情報はあらゆる金融機関が記録と開示を出来るようになっています。そのため、クレジットカードや他のローンの申し込み情報や返済記録も、カードローンの審査ではチェックされるので注意しましょう。

三つめの提出書類情報は、主に審査の結果が出た後の最終確認のようなものです。
申し込み情報に誤りがないか、免許証や健康保険証など公的な書類でチェックを行います。
また、限度額や審査結果に応じて収入証明書も求められ、返済能力があるかどうか確認を行います。

銀行カードローンの審査でも、消費者金融の審査でも、確認される情報は上記の3つだけです。
もちろん、業者によって審査通過の最低基準等は違いますが、銀行だから絶対年収は○○円以上必要!といった数字も存在しないのです。

審査の通りやすいカードローンの3つの特徴とは?

審査に通りやすい銀行カードローン3つの特徴

ここからは、審査に通りやすいb銀行カードローンの3つの特徴をご紹介します。
審査スピードが、審査の通りやすさに影響するなどといった情報もありますが、ここまでに紹介したように、カードローンの審査では見られるポイントが決まっており、審査時間が短くてもしっかりチェックされます。
そのため、審査スピードが審査の通りやすさに与える影響は殆どないと考えていいでしょう。
審査に通りやすい銀行カードローンを見極めるには、審査システムの裏にある仕組みを正しく理解しておく必要があるのです。

比較的金利が高いカードローンは審査が甘い?

カードローンの金利は、審査の通りやすさと密接な関係があります。
カードローンの審査を甘くした場合、借金を抱えている方や収入の低い方も審査に通ることになり、当然ながら返済不能になる顧客の数も増えてしまいます。そうなると、全体で利益を確保するために、顧客一人一人の金利を上げる必要があります。
逆に、カードローンの審査を厳しくした場合、借金を抱えておらず収入の安定している顧客が多くなるので、貸し倒れになるリスクも少なくなります。そうなると、一人ひとりの金利を低くしても利益を確保できるため、より多くの顧客を獲得できるように金利は低くなっていきます。
消費者金融の方が銀行よりも審査が甘いというのは、設定金利の違いが大きく関係しているのです。
こうした金利と審査の仕組みを理解しておけば、比較的金利の高い銀行カードローンでも、審査に通りやすいというメリットがあることが分かります。

保証会社が2社あると融資を受けやすい?

保証会社が2社あると審査に通る可能性も上がります。
通常、保証会社を2社用意しているカードローンでは、それぞれ違った審査基準を用いています。
例えば、オリックス銀行カードローンでは、「新生フィナンシャル株式会社」と、審査の厳しい「オリックス・クレジット株式会社」の2社が保証会社となっています。
「新生フィナンシャル株式会社」の審査に通れば金利は高く、「オリックス・クレジット株式会社」の審査に通れば金利は低く設定する。
このように分類することで、オリックス銀行カードローンでは、より幅広い層の顧客に一つのカードローンで対応しているのです。
銀行カードローン選びには、保証会社が極めて重要なのです。

保証会社が消費者金融だと審査が早くて通りやすい

保証会社が消費者金融だった場合、審査が早くて通りやすいです。
保証会社や信販会社は、信用取引には詳しいですが、消費者向けの融資を専門的に行っているわけではありません。そのため、審査に時間がかかり、リスクを避けるために審査が厳しくなる傾向にあります。
しかし、消費者金融は、長年消費者に対して融資を行ってきたこともあり、審査のノウハウを豊富に保持しています。当然、審査にかかる時間も短くなり、返済リスクの見極めもより正確になります。
また、消費者金融の審査基準は、銀行や信販系と比較して、後悔されている部分が多いので、対策を立てやすいというメリットもあります。

専業主婦は銀行カードローンが審査に通りやすい?

収入のない専業主婦の方は、銀行カードローンがおすすめです。
なぜならば、一般的な貸金業者であれば総量規制の問題から、年収の3分の1以上の融資、または収入のない方には融資を行うことができないからです。
そのため、専業主婦の方は原則的に消費者金融などの貸金業者からお金を借りることが出来ないのです。
自分に収入のない場合には、配偶者に安定した収入がある必要があり、場合によっては配偶者の同意書などが必要な場合もあります。
収入が全くなくても、無条件で融資を受けられるということではないのでご注意ください。

銀行カードローンの審査は分からないことだらけ?

銀行カードローンは、メガバンクと主要銀行の分だけでも10種類以上あり、ネット銀行や地方銀行も含めると、百を超えるほど種類は豊富です。
当然、各カードローン違った特徴を持っており、審査の基準も異なるため、銀行カードローンの審査について断言できることは非常に少ないのです。
最近では、銀行カードローンの人気が高まっており、様々な情報がネット上で紹介されていますが、間違った情報も多いというのも忘れてはいけません。
何度も言っていますが、銀行カードローンの審査が、消費者金融よりも厳しいという情報はどこにもないのです。
審査に通りやすいカードローンを見つけたい方は、まずは審査の仕組みについて正確に把握することをおすすめします。

参考サイト:審査のゆるいカードローンはどこ?審査に通りやすくするコツも解説 | マネースタジオ