銀行のキャッシングを申し込む上で、一番ネックとなるのが審査だという方は大勢いらっしゃると思います。それは、審査の中身をよく知らないからではないでしょうか。
例えば、銀行と消費者金融では審査の難易度にどの程度の差があるのか、銀行からはいくら借りることができるのか、審査に通りやすくするにはどうすればよいのか、審査で聞かれる信用情報とは何か…など、さまざまな疑問が挙げられます。
今回はこれらのことを具体的にご紹介していきます。
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目次
銀行の審査は消費者金融よりも難しい
まず最初にわかってほしいことは、消費者金融の審査よりも銀行の審査の方が難しいということです。これは、審査通過率からわかります。
大手消費者金融のアイフル、アコム、プロミスなどは、審査通過率を公表しており、おおよそ40%台という統計が出ています。
一方で、銀行は公表こそされていませんが、消費者金融から銀行のグループ会社となったレイクは公表しており、33~38%となっています。レイクは比較的審査に通りやすい銀行なので、他の銀行では20%台が平均と推測されています。オリックス銀行の審査については、「オリックス銀行カードローンの審査詳細」こちらのページを参考にしてください。
これはつまり、消費者金融なら良くて2人に1人、しかし銀行だと5人に1人が審査に通るということになります。この審査通過率の差には、総量規制という法律が少し関わっています。
総量規制とは
年収の3分の1をこえる借り入れを制限する法律、それが総量規制です。これは貸金業法のうちの1つであり、消費者金融はこの制限下にあります。
銀行から借り入れをするメリット
審査は難しい銀行のキャッシングですが、その分メリットも大きいのが特徴です。
まず先ほども挙げたように、借り入れ可能な限度額が非常に高いです。多くの消費者金融が500万円までであるのに対して、銀行なら最大1,000万円までの借り入れが可能です。
もちろん、初めからこの限度額で申し込みをして審査に通ることはありませんが、継続的に利用して銀行からの信用を上げていくことで、近づけることができます。
また、同じ限度額でも銀行の方が金利は低く設定されています。例を挙げると、どちらとも限度額50万円だとすると、消費者金融は年18.0%、銀行は年14.5%程度の金利だと思ってください。
限度額を上げることで金利が下がる?
限度額を上げることには他にもメリットがあり、そのキャッシング全体の金利を下げることができます。金利と限度額は、どちらかが高くなればどちらかが低くなる関係にあります。
極端な例を挙げると、消費者金融は限度額50万円で、金利が年18.0%であるのに対して、銀行は限度額1,000万円で、金利が年4.0%まで下がります。
銀行の審査通過率を上げるには?
審査通過率を上げるには、銀行から見て信用できる利用者だということをアピールする必要があります。そのために重要となるのが、信用情報です。
キャッシングの審査では、申込者が記入した内容と信用情報のすり合わせを行って、希望する限度額で貸し付けを行っても良い人物かどうかを判断します。
キャッシングやカードローンは、限度額までなら自由に借入と返済ができる金融商品なので、はじめの審査は非常に重要です。
審査に通りやすくするには?
少しでも審査に通りやすくするために、申し込む時点で気をつけられる事をいくつかご紹介いたします。
申し込む限度額は必要な分だけにしておく
限度額が高いほど金利が低くなると説明しましたが、審査の際は限度額をできるだけ低めにして申し込むほうが、いくらか審査に通りやすくなります。
カードローンなど現在のキャッシングは、限度額内で自由に借入と返済ができる形が主流となっています。そのため、限度額を高めにしてしまうと、利用者が一気に借りてしまい返済できなくなる可能性があります。
そこで限度額を低めにして申し込むことで、そのリスクを軽減することができるため、審査通過率が若干向上します。
短期間にいくつもの会社へ申し込まない
これはキャッシング経験がない方がやってしまいがちなことですが、1つのキャッシングに申し込んだら結果が出るまでは他のキャッシングへ申し込まないようにしましょう。
申込者としては、「審査に通らない可能性もあるから、いくつか申し込んでおこう」という
考えに陥りがちですが、金融機関側からするとリスクの高い利用者に見えます。具体的には、複数のキャッシング先からお金を借りて、返済できなくなるというリスクがあります。
では、なぜ他の金融機関へ申し込んだことが知られてしまうのでしょうか。それには、ある機関が深く関係しています。
信用情報機関の存在
キャッシングを扱っている銀行や消費者金融は、審査の際、申込者の個人情報をある機関に問い合わせて照合しています。それが、信用情報機関です。
これらは第三者機関として、金融機関の利用者の取引を記録、一定期間保管するという役割を果たしています。そのため銀行や消費者金融は、審査の度に申込者の信用情報をチェックしているというわけです。
信用情報は誰でも開示可能
信用情報機関に保管された情報は、金融機関も閲覧することができます。記録には金融機関全般の取引が入っているため、キャッシングの利用だけでなく、クレジットカードやローンの契約なども保管されています。そのため、複数のキャッシングへ申し込んでも、信用情報機関を通じてすぐにわかってしまうというわけです。
ちなみに、信用情報機関には個人でも情報の開示請求が可能です。もし、過去に金融機関との間で一悶着あった場合は、一度問い合わせて確認してみたほうが良いかもしれませんね。
事故情報は審査に悪影響
また、これらの情報の中には事故情報と呼ばれるものがあります。具体的には、返済の延滞などがそれらにあたります。取引だけでなく延滞の記録もされてしまいますが、問題なのは、事故情報は少なくとも5年程度も保管されているという点です。そのため、完済して再度キャッシングを利用しようと思った時には、開示請求をして確認してから申し込みの判断をしたほうが良いですね。
まとめ
一概に「銀行の審査は簡単!」というわけにはいきませんが、ポイントを抑えてミスをなくせば他の申込者よりも審査通過率を上げることができます。
- 審査通過率は、消費者金融の多くが40%台であるのに対し、銀行の多くは20%台。
- 銀行のキャッシングは高限度額・低金利である。
- 審査通過率を上げるために、申し込みは一度に1件までにしておくこと。
- 信用情報は、個人でも開示請求することができます。